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夏の定番! 「本当にあった不思議~な出来事」

投稿日:2010/09/08 カテゴリー:未分類

台風の影響で、しばし上空は雲でおおわれ暑い日差しを遮ってくれました。

曇りの日はうっとおしいですが、こう日照りが続くと、雲もありがたいですね!

そんな今年の夏ですが、少し遅ればせながら今日は私が体験した不思議~なお話をひとつしたいと思います。

 

もう随分前の事ですが、私は同じ階に住んでいたNさんと親しくしていました。

ある日、Nさんがいつもの様に訪ねてきました。

そしていつもの様に腰をかけると、こう言ったのです。

「私、微熱が続いたんで病院行ったら結核や言われてん。数ヶ月入院することになってん。」

「結核!」 と私はびっくりしました。

昔、結核は不治の病と言われていたからです。

「今の時代、結核ゆっても大丈夫や。ゆっくり静養しておいで!」

と言って、その日はあり合わせの物で食事を共にしました。

「見舞いに来なくていいよ。結核療養所やから。」 と言ってNさんは帰りました。

 

そうは言っても、1度お見舞いに行っとこ!と思い、1ヵ月後、聞いていた病院に出かけました。

出る時間が遅かったので、病院に着いた時、すでにあたりは夕闇につつまれ薄暗くなりかけていました。

「ここや!やっと着いた!」

それは、山の中で緑におおわれ、周りと根絶するかの様にぽつりと建てられた古めかしい病院でした。

これが「サナトリウム」か・・・

なんとなく気が引けましたが、病院の中へ・・・

受付らしきものもなく、人けもない。

エレベーターも見当たらないので階段で行くことに・・・

○階の○○○号室! ここだ! と思って名札を見ました。

3つ名札が・・・、がNさんの名前がない!

おかしいな-? 聞き間違ったのかなー? と思って隣の部屋へ・・・ない! その隣へ・・・ない!

上の階へ・・・上の階へ・・・と上がり探す。

何階目かに、扉がひとつだけ・・・名札もない。

私は、なにも考えずにあけた! 中は真っ暗! よーく見るとそこは屋上で生ぬるい風が吹いてきた。

私は、ぞっとしてあわててドアを閉めました。

やだなーと思いましたが、せっかくここまできたのだからNさんに会わないと・・・

と思う気持ちでいっぱいで、私は又下の階へ・・・下の階へ・・・上の階へ・・・上へ

何度さがしただろうか・・・聞いていた部屋の前に又まいもどって来ていました。

もうその時私はへとへとになっていました。

ぼんやりと名札を見ると・・・名札が3つ・・・その中に、あるではないですか! Nさんの名前!

ドアを開けると、Nさんがいました。

ホッとして、しばしベランダでNさんと話をしました。

私は疲れきっていて何を話したかはっきり覚えていませんが、

Nさんはその病院にまつわる不思議な話を笑顔でしてくれた様な気がします。

 

数ヵ月後、Nさんは無事退院しました。

あとになってふと思ったのですが、その部屋で無念にも亡くなった患者さんが今も尚自分への来院者を待ちわびているのではないでしょうか・・・

わ・た・し・は・こ・こ・に・い・る・よ~」  とね

 

普段なにげなく通り過ぎる院内ですが、存在しない人の名札がかかっている事があるかもしれませんヨ~

 

人はだれしもこの世を去る時、寂しく思うかもしれません。

人はだれしも死んでいくもの。

寂しがりやのさまよう魂。

いつか会えるでしょう・・・あの世でネ! *,★ :・。.・:.+ :.☆.・:* ∴.

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